何かを買おうとするとき、価格と性能を比較して悩むのは誰でも同じです。でも、そもそもその商品やサービスは自分の生活に本当に必要なのか、なぜ必要なのか、他に方法はないのか、それを買うことでどう幸せに(便利に、楽に、楽しく……)なれるのかということを少し考えるだけで、選択が大きく変わるかもしれません。
例えば私は、国産の電動アシスト自転車を買ったことで、毎日の生活がガラッと変わりました。見る風景、人とのつきあい方まで変わったのです。これは普通の自転車では実現しませんでした。坂が多い日本では、スポーツとしての自転車を楽しめるだけの体力や根性がない人たちにとって、自転車生活は苦役になってしまうからです。